「診療放射線技師が、なんで医療経営士を?」
こう聞かれることが少なくありません。そもそも、技師仲間だと、「それなんの資格?」という有り様です、、、笑
実際診療放射線技師として働いていると、病院経営や組織のことを学ぶ機会や関わる機会は殆どありません。若手ならなおさら
しかし私は臨床を経てメーカーに転職し、しかも放射線機器関連ではなく、医療関連新規ソリューション担当ということで「医療の現場を経営の視点から見る必要がある」と感じるようになりました。
この記事では、診療放射線技師である私が医療経営士3級を取得した体験を、受験動機・勉強法・試験往日・取得後の実感まで正直にお伝えします。
・合格までにかかった勉強時間
・使ったテキストと正直な評価
・医療職目線での「役に立ったか」の答え
同じ境遇の方はかなり少ないと思いますが、医療職でメーカーに務める方や、少し病院経営二興味のある医療職の方へ、少しでも参考になれば嬉しいです
そもそも医療経営士3級とは?
医療経営士は、一般社団法人日本医療経営実践協会が認定する資格です。病院・クリニックの経営に関する基礎知識を問うもので、3級・2級・1級と段落があります。
3級は入門レベルに位置づけられており、主権資格は特になく、医療従事者でも誰でも受験することができます。試験は年に3回実施されており、マークシート形式(5つ中から1つ選ぶ)です。2月に行われる試験では、IBM形式が採用されており、自宅でPCを使って受験することも可能です。
試験日程は3級は6月と10月と2月(IBM形式)で2級は6月と10月にそれぞれ実施。1級は9月と12月の2段階形式の試験となっています。
合格率は最近では3級で45〜50%、2級で20〜30%、1級は受ける人が少なく70%超えになっています。2級取得までがハードルが高く、1級はかなり実務よりな内容になるようです。
もちろん医療関連企業の受験者も多いですが、医療職の方の受験者も多く、幅広く、年々受験者も増加傾向にあります。
なぜ診療放射線技師が医療経営士を取ろうと思ったか
私が受験を決めた直接のきっかけは、医療機器メーカーへの転職です。正直転職するまでは、資格の名前すら知らなかったです。
そもそもなぜ私が病院から企業へ転職したのかというと、病院内での診療放射線技師の経営への関与の少なさが一つの要因でした。やはり、病院経営というと医師や経営企画や事務長がメインで行っており、もっとこうしたほうがいいのにと思って声を上げても聞く耳を持ってもらえませんでした。
そこで、外からなら経営難が多い病院を少しでも変えられるのではないかと思い、転職を決意し、ありがたいことにその思いが通じ、採用してもらうことができました。だから、私が病院経営を学ぶきっかけとしても、この医療経営士の資格はぴったりだったという流れです。
実際に勉強してみると、これがまた知らないことだらけ、、、自分が勤めていた場所の経営のけの字も知らずに、よく声を荒げていたなと思いました。笑
勉強方法と使った商材
勉強期間は本気を出したのは1ヶ月間です。平日でも1日約90分ほど勉強しました。2ヶ月前からなんとなく概要みたいなものはダラダラと眺めていまいた。
なので、トータルで使った勉強時間は60時間ほどだったと思います。これを聞くと、何だ簡単そうじゃんと思いますよね?そうです、実際そんなに難しいものではないです。
私は、使った商材として、スマホで勉強できる、メディマネというサイトを使用しました。有料ですが、4980円払うと1年間使い放題で、課金もありません。
医療経営実施協会がテキストを販売はしているのですが、、、凄まじい分量と超高額(…5万以上した気がする)ですので、あまりおすすめはしません。ただ、すべてを網羅しているのは事実、、、
実際メディマネだけでは、時事問題が不足してしまうことと、そんな話聞いてない!というような出題がちらほらあります。ただ、100点を取らなければいけないわけではないので、私は十分だと感じました。
おすすめの勉強法としては、概要を一読したあとに問題をひたすら繰り返し解くという、オーソドックスなやり方が一番有効だったと感じます。特に医療法・診療報酬の基礎は出題頻度が高いため、重点的におさえて置くことをおすすめします。
試験当日の様子
私は、2月に受けましたので、自宅でPCを使い受験しました。事前登録と動作確認を試験当日までに済ませ、当日はPCを開いて、受けるだけ!
移動時間もなく、非常にスムーズに受けられました。自宅だとカンニング仕放題じゃない?と思う方がいらっしゃるかとは思いますが、しっかりと対策されており、普通に受けることをおすすめします。
実際に受けてみると、予想問題とは異なる印象を受ける問題も多くありました。2つまでには絞れるけれど、そこからが難しいとか、、、
ただ、問題文を冷静に確実に理解し、解いていくと間違えずに答えられるものが多いとも感じました。なので、一つひとつの用語や意味をしっかりと理解しておくのがポイントだと思います。
取得してみて実際に役に立ったのか?
結論からいうと、「資格そのものより、学んだ思考法が役に立っている」というのが正直な答えです。これからの医療情勢を考えるうえでの基本となる知識が身につき、医療の将来を考える際に、今までの経緯や、国の偉い方が考えている日本の医療のこれからがとても理解できるようになりました。
なぜそうしなければいけないのか、なんで今のままでは行けないのかといったことを、今まで以上に詳細に考えられるようになり、意思決定の背景がより確固たるものになったという感覚をとても強く感じました。
なので、あくまで「思考の土台」として機能しているという感覚です。
医療経営士3級はこんな人に向いている
私の体験を踏まえると、以下のような方に特におすすめします。
- 臨床から管理職・病院経営に関わりたい医療職の方
- 医療機器メーカーや医療コンサルへの転職を検討している医療職の方や、そこに務めている方
- 病院の意思決定の仕組みを体系的に理解したい方
逆に「すぐに転職・昇給に直結する」と期待すると拍子抜けするかもしれません。あくまで知識と視野を広げる資格だと思ってもらうといいかもしれません。
まとめ
医療経営士3級は臨床の現場では学べない「経営の言語」を習得できる資格です。診療放射線技師という専門職がキャリアの幅を広げる手段として、非常に有効だと感じています。
資格の総合的評価をすると
費用対効果 △ 難易度 ★★☆☆☆(ちょっとだけ医療に関する知識がある人なら★1)
今後は2級の取得も視野に入れています。同じようにキャリアの方向性に悩んでいる医療職の方に、少しでも参考になると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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